彼女がほしい、そんな言葉が脳裏をよぎる。
https://matome.naver.jp/odai/2148970882272526601

それは、あいつらが何時も自転車の後ろなんかに女の子を乗せているのを見たからだ。

同じクラスの斎藤が自転車をこいでいる後ろで、佐藤は、長い髪をなびかせて、斎藤の服を掴んで自転車に腰かけていた。横にちょこんと座ってい佐藤は、何と言うか、華憐で、斎藤の服を少し手に握りながらも、春風と一緒に舞って行ってしまいそうなくらい、軽そうな存在に見えた。自転車の後ろに人が乗っていれば重いだろう。でも、佐藤は羽くらいに軽く、ちょこんと座っているだけなのだ。

僕の自転車の後ろにも、彼女のように、風を受けて軽やかに座ってくれる女の子は現れるのだろうか、と思えば、ちょっとため息が漏れた。

佐藤は可愛らしい。斎藤は、クラスで一番カッコいい男だから仕方がないのかもしれない。

でも、僕の彼女になってくれそうな人は、新学期、クラスにいるだろうか。